2000年 北欧の旅 1 ノルウェー
2000年9月8日~9月25日 Russia,Mockba→Denmark,Copenhagen→Norway,Bergen→Voss→Gudvangen→Flam→Myrdal→Oslo→
 Sweden,Stockholm⇔Sodergarn→Finland,Turku→Helsinki⇔Estonia,Tallin→Denmark,Copenhagen
 ⇔Helsingor⇔Odense→Russia,Mockba→Japan
 知り合いも無く、あちこちのホールの申し込みも回答がなく、止む無く掛軸を20点持って、宿泊ホテルに
 展示させてもらった。ストックホルム近くの島、リディンゴー島のソーデルガルンとヘルシンキ、
 ラジソンSASで引き受けてくれた。
 
 
   9月10日 (日) ノルウェーのベルゲンには12時10分着。リムジンバスで
 フィッシュマーケットへ。そこから近いストランドホテル。
 荷物を置いて街を歩く。ダブルデッカーに乗ったら、
 それはウルリケン山のロープウェイと抱き合わせチケットだった。
 上るにつれてベルゲン市街が見えてくる。頂上はさすがに
 寒い。四方を眺めているとすぐに霧がかかり、見えなくなった。
 そして小雨。山小屋風の喫茶室に入って火のそばによる。
 「寒いのに?」と妻は驚いたが、ビールとコーラを注文した。
 早々に山を下りたが、バスが出たばかり。30分待った。
 
 フィッシュマーケットで下車。
 ベルゲン港に面して並ぶカラフルな三角屋根の木造建築ーハンザ商人の館を見て歩く。「中世後期、ハンザ同盟の
 在外拠点として発展した町ベルゲン。港に面するブリッゲン地区はドイツ商人の居留地として建設されたが、14世紀以降、
 火災により幾度も焼失。そのたびに建設当初の図面をもとに再建され、中世後期の美しい景観が維持されている」とは
 ガイドブックの一節。現在はショップや工房、レストランに利用されている。今日は日曜日。ほとんど閉まっている。
 また降り出した小雨に、傘を持って出なかったので、開いていたレストランに入った。二階に上がると意外にこぎれいで、
 床も室内の板張りも磨き上げられて光っている。(中略)
 ホテルの部屋から対岸の館群を撮ったが、木立が邪魔だ。
 
 
 
     9月11日 (月) 8時5分の列車でヴォスへ。9時10分着。10時のバスでグドバンゲンへ。途中スタルハイムホテルで休憩。ここが凄い。
 空中に浮かんだような庭から絶景を眺める。遥か彼方に滝が見える。細く長く光っている。この高所からあの滝の下、
 グドバンゲンまで急勾配を駆け下りる。全く冷や汗ものだ。
 乗船して11時に出航。2時間のフィヨルド観光。昨日のベルゲンとは違い、今日は素晴らしい天気。白雲漂う青空だ。
 岩山の所々から滝が落ちている。あくまでも静かな水面に高い山々が映っている。しかしデッキで過ごすには、セーターや
 コートを着込んでいても寒い。船内レストランでコーヒー片手にゆったり過ごした。フロムに着いたのは1時過ぎ。ここで
 泊まることにした。渡船場の真ん前のフレセンホテル。以前(1985年)来た時はこのホテルはなかったように思う。
 ツアー客は大抵接続の山岳鉄道に乗り込むから、ほとんどここには泊まらない。今日の客は我々だけのようだ。
 眺望の好い部屋にしてくれればいいのに、一階の一番端っこ。
 
   大きな滝があるというので、強歩で30分。遠くから見えた滝は道を外れ、 藪も進んだが、音は聞こえるのに、滝壺にはどうも行けない。
 真っ赤なきのこがあった。本当に赤い。絵の具の赤だ。よく絵本で見る
 小人が腰掛けている赤いきのこ。まさしくノルウェー。トロルも出てきそうだ。
 慎重に道を引き返し、ホテルや駅を通り過ぎ、フィヨルドの水際に落ち着いた。
 静かな水面、そそり立つ青山。我々が乗って来た船とは別の船が停泊していた。(中略)
 
 夜中の2時。がばと飛び起きた。そのまま部屋を飛び出しダダっと階段を
 駆け上がったら、足音に気が付いてホテルの人が追いかけて来た、
 「カメラ、預かってます!」
 フィヨルドを前にした素晴らしいテーブルでの夕食。お客は我々二人だけ。
 
 食後階段を最上階まで上り、飽かず景色を眺めたり、写真を撮ったり。アルコールが入るとすぐ眠くなる。
 一階の外れの部屋へなんとか戻ったのだが。
 朝食の時、掛軸数点持って行った。選んでもらって「鹿」を進呈した。(後略)
 
 
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